【実話】マネジメントが嫌いなPMがやるプロジェクト計画

【実話】マネジメントが嫌いなPMがやるプロジェクト計画

僕は、マネジメントが苦手です。チームメンバーを思い通りに動かしたい、上司の思い通りに動きたくないなどありますが、何よりは、マネジメントって何をしたらいいのかがまったくわからないんですよね。だから、嫌いなんです。

そんな僕がやるプロジェクトのマネジメント。基本は3つです。

1.プロジェクト計画をちゃんと立てる
2.プロジェクト計画をチーム全員で共有する
3.プロジェクト計画を実行する

では具体的に、話していきますね。

1.プロジェクト計画をちゃんと立てる

現状分析

 まずプロジェクトを行う上で、なにより大切なものは、プロジェクトの計画です。なぜそれをするのか、いつまでにこれを、誰が、どういう状態にするのか、ゴールはどこなのかを明記します。いわゆるプロジェクト計画書の骨格に合わせて肉付けをします。

①背景・目的:なぜこのプロジェクトをやるのか
②ゴール:なにが達成されるのか
③効果:経常利益をいくら増やせるのか、生産性が何時間改善されて、その時間でなにができるのか
④期間:このプロジェクトはいつからいつまでやるのか
⑤体制:誰が、どの役割で協力するのか

 このとき一番大事なのは、①の目的です。ここになぜ?が生まれると、集まったメンバーにもなぜ?がでるし、プロジェクトを進めていく中でも、なぜ?がでて、不要な仕様変更、要求変更、スコープの拡大が発生します。
 結論、すべて、この目的が明確であればあるほど、プロジェクトは綺麗にそして、順調に進んでいきます。必ず計画を立てるときは、なぜ?がでないように、目的に対して、なぜなぜ分析をしてみましょう!!

2.プロジェクト計画をチーム全員で共有する

フロー

 では次に、プロジェクト計画を、チームメンバー全員に共有しましょう。経験上、共有を怠り、資料送付だけで済ませると、どんなに素晴らしいプロジェクト計画でも、そのプロジェクトは破綻します。なぜなら、人は送られただけの資料は、まず読まないからです。読んだとしても覚えてません!!(皆さんは覚えてますか?送られてきた資料の中身について。僕は、自信を持って言えます、覚えていません!!)

 どういう共有方法をすると、覚えてくれるのでしょうか?そもそも覚えてもらう必要があるのか?

 結論、覚えてもらう必要はなく、自分に関係があるところを認識してもらい、担当してもらうことが大事なんです。そのためには、経験上、次のやり方が効果的でした。

①MTG(30分)で、要点と役割を中心に伝える
②そのとき、体制図とWBSだけは重点的に伝える
③WBSで起こした作業に対して一人1つのアドバイスをもらう

この作業を60分の中で、やりきりましょう。特に③が大事です。なぜなら、その人にもプロジェクトに参加してもらっているという自覚を持ってもらうためです。なんでもいい、アドバイスをもらいましょう。意気込みでもいいので。

これで、プロジェクトの計画と、その計画に沿って進めていくための、チームメンバーが集まりました。ここまでくれば、プロジェクトは折り返しています。

3.プロジェクト計画を実行する

考えること

 さぁ最後です。いざ、プロジェクトを計画通りに進めていきましょう。ここからがプロジェクトマネージャーの役割ですね。やることは1つ、プロジェクトマネジメントです。

 マネジメントとはいっても、堅苦しいことはしません(できません)!みんなと一緒に、協力しながら、課題を解決していくだけです。

 よく、プロジェクトマネージャーが、プロジェクトにおいて一番えらい、カッコいいという人がいます。個人的にはそれは、絶対的に間違っていると思っています。

 プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの実行責任を持ち、全体を俯瞰して見守り、チームメンバーを誰よりも先に、守れる存在なわけです。決して一人で決めて、一人ですべてを抱え込んで、間違ってもチームメンバーを道具や部下のように扱うことはありません。あってはならないです。

 協力は、信頼となり、力となり、チームを強くします。プロジェクトマネージャーは、その中心であり、みんなを繋ぐ、信頼し、手を伸ばし、助けるというマインドがあり、チームのことを優先し、時には過酷なことにも耐えましょう。

 それが、プロジェクトの成功の秘訣!!

言うは易しですが、難しいです。でも、きっとプロジェクトを成功させたい気持ちと、助け合うんだって気持ちがあれば、大丈夫です!

みんなと一緒にプロジェクトを楽しみましょう!!!